夫さんとの育児と家事のバランスの取り方の考え方、離乳食の奮闘エピソードも。
まっつんさん
東京都 / 30代前半 / 人事総務 / 正社員
家族構成:自分・夫・娘(3歳)・娘(0歳)
仕事について
出産前Before
物流業/人事総務の係長正社員
8:30〜17:30 残業月35時間程度
出産後After
物流業/人事総務の係長正社員
9:30〜15:30 残業月10時間程度
お仕事について教えてください。
物流業で人事総務の係長をしています。出産前のフルタイムだったころは、研修企画及び運営、新卒採用、役員秘書をしていました。基本は内勤で、PC作業と社内打ち合わせ、半々くらいの割合です。新卒採用や入社シーズンは終日外出していました。1日の流れとしては出社後、社長のスケジュール確認&役員へ挨拶。メールチェック、仲介業者や応募者へ連絡、会議や採用活動用資料作成を行います。午後は面接や研修について、社内各部署の担当者と打ち合わせし、上司へ報告。夕方に精算や出張手配などの秘書業務を行っていました。
第一子の出産後、育児短時間勤務になってからは、労務管理、給与計算、福利厚生、役員秘書と少し業務が変わりました。また外出はなくなり、PC作業メインになりました。出社後、役員スケジュール確認と挨拶、メールチェックをするのは同じですが、同僚と今日の業務分担を確認し、給与設定、社宅手配などのPC作業を中心に進めます。午後は同僚の作業進捗を確認したうえで、明日以降の作業の下調べ、各部署提出物の督促、現場からの問合せ対応、進捗状況を上司へ報告して終了、といった流れになります。
フルタイムで採用をしていたときは1人でする仕事が多かったのですが、時短になってからは給与設定など同僚と分担する仕事が多くなったので、役割分担を決めて進捗を確認することを心掛けていました。子どもの体調不良で休むことを想定し、業務進捗を帰宅前に部署全員に送っていました。メールに締め切りが近い業務や督促も書いて共有することで、上司や同僚の「忘れていた」や「俺の仕事じゃないと思っていた」なども抑制できるので結構便利でした。
出産後、仕事内容が変ったのはまっつんさんの希望だったのでしょうか?
復帰直前に流産したこともあり、体調が優れなかったので内勤の希望を会社に伝えました。採用担当のまま社内で出来る範囲で仕事をするのかな?と思っていましたが、会社として採用担当者は面接や研修で終日外出や、地方出張もこなせる人に単独でやらせたいとの意向があり、業務が給与や福利厚生に変更となりましたが不満はありませんでした。むしろ給付金の計算や税金のことなど勉強になったので、同じように働くママさんたちにアドバイスできることが増えて嬉しかったです!唯一課題だったのが労務の締め業務など、決まった日付に土日関係なく出勤しなければならなかったことですね……。同僚とローテーションで出勤していましたが、土日に出勤するのは子どもにも泣かれてキツかったです。夫はあまり料理ができないので、前日に子どもと夫の昼ご飯を作りおきするなど、準備にも体力がいりました。
休日出勤の準備!それは大変ですね。職場の雰囲気はいかがですか?お子さんの体調不良などのときもお休みは取りやすいのでしょうか?
快く送り出してはくれるのですが、業務知識が共有されていないため、仕事のフォローはしてもらえず、結局自分で調整するか、自宅から電話で指示をすることが多いですね。でも人間関係は良好なので、2人目不妊で治療しているとき、短時間勤務で遅刻早退しても嫌味を言われることはありませんでした。
人間関係が良いのはいいですね!なにか仕事での悩みはありますか?
まず、短時間勤務になると、月給から時給制に給与計算が変わるので、収入が落ちます。役割役職手当なども時間計算されてしまうので、責任ある立場を目指すモチベーションを保つのが難しいです。また社内異動が多く、慣例として子持ちの女性社員は転居を伴う異動はありませんが、同ビル内で部署異動する可能性は大いにあり、周りが異動する度にヒヤヒヤしていました。さらに人員が足りないために、自分の担当と振り分けられていないものの、何となくやらなければならなくなった仕事が多くなり、忙しくなりました。担当業務が業務時間におさまる限界を越えていることを上司に分かってもらうのに苦労しました。
担当業務が業務時間に収まる限界を超えていると上司に説明……ご苦労が見えるようです…。この点について、人を増やす、担当業務を減らすなどなにか対策はあったのでしょうか?
部署のメンバーで人員補充をお願いし、私が第2子の産休に入ることもあって、やっと人員補充をしてもらえたのですが、新入社員が来ました。ビジネスメールの書き方などイチから教えることになり、かえって大変でした。それでも少しずつ戦力になってくれたので、ありがたかったです。頭数、大事ですね。また、担当業務も棚卸しをしたところ、本来やるべき部署がやっていないためにフォローしていたらいつの間にか人事総務の仕事にされてしまった……という案件が多かったので、本来の部署に戻すよう交渉しました。仕事が増えるので嫌な顔をされるかなーと思いましたが、理解ある管理職の人が間を取り持ってくれたので、なんとか産休前に決着をつけて「もうやらない」にもっていけて良かったです!
生活について
タイムスケジュールSchedule
- 6:30
- 起床、次女授乳、朝食作り
- 7:00
- 家族を起こす、長女着替え、髪セット、食べさせる、保育園ノート&カバン準備
- 8:15
- 保育園へ
- 9:00
- 登園完了、次女と買い物へ
- 10:30
- 帰宅、次女授乳、洗濯、朝食片付け、風呂掃除、夕飯準備
- 12:00
- 昼食、次女と遊んだり授乳したりしつつ休憩、雑雑とした用事も済ます
- 16:00
- 長女お迎え、散歩しながら17時ごろ帰宅、夕おやつ、遊び
- 18:00
- 夕飯、次女授乳、片付け
- 19:30
- お風呂
- 20:00
- 夫帰宅(タイミングがあえばお風呂上がりの保湿などを手伝ってもらう)
- 20:30
- 歯磨き、寝かしつけ
※第二子育休中のタイムスケジュール
保育園までの距離、送り迎えの担当を教えてください。
自転車15分、ベビーカーで歩くと25分の園に通っていて、送りも迎えも自分が担当しています。妊娠中は送りを夫が担当していたのですが、夫が転職し、職場が遠くなったので今は両方自分がしています。夫も淋しそうです。
保活はいかがでしたか?
最初は自宅から徒歩5分の小規模保育園に通っていました。先輩ママさんから、小規模保育園を卒業して3歳で転園するときに、2歳から3歳で人数増をする保育園がほぼないため、遠くのこども園に入らざるを得ないという話を聞いていたので、卒業前の2歳で転園しました。1歳から2歳だと人数増をする保育園がけっこうあるので保活はスムーズでした。少し遠いのですが、買い出しに便利な駅前の保育園なので満足しています。同じ小学校に通うお友だちがあまりいないエリアの保育園になってしまったのは娘に申し訳ないですが、買い物するのに本当に便利な立地なので、私は夕食準備が楽になって助かりました。
家事の分担についてはどのようにされていらっしゃいますか。
平日も土日もすべて自分がしています。夫は土日に食器を1回洗ってくれるかどうかですね。
まっつんさんの負担がかなり大きいように思いますが、ご夫婦で分担について話し合いなどをされたことはありますか?
話し合いをして、私の分担が多い形に落ち着きました(涙)。ただ、夫の仕事の拘束時間が長いので、子どもを早く寝かせようと思うと仕方ないかな、と今は納得しています。でも、忙しいときや、体調が悪いときにはできないことも増えてくるので、夫とは「できていないことを指摘するのはOKだけど責めない」「お惣菜買うか迷ったら弁当買ってしまえ」「少しくらい部屋が荒れていても睡眠を優先」で合意しました(笑)。
あと私としては、家事は苦ではないのですが、育児に行き詰まるときがあるので、そういうときに夫が話を聞いてくれると気持ちが軽くなります。手を動かす人は私、全体を見ていてガス抜きしてくれる人は夫、という感じで我が家はまわっています。
なるほど。そういうバランスのとり方もあるのですね!育児での悩みはどんなことがありましたか?
長女が離乳食を食べなかったんです。料理が好きで張り切って作っていたのですごく落ち込みました。トロトロ期は量も少しだったので何とかなっていたのですが、量が増えてくる8ヶ月目くらいから食べ渋りがひどくなってきました。食べてくれないならせめてカロリーの高いものを、と小児科でアドバイスをいただき、少しずつ体重が増えていきました。カロリーを高くするため、バターやチーズを使った料理、牛乳の代わりに余っていた粉ミルクを足したりしました。小児科医のお薦めはホワイトソース(グラタンにして、パンにつけてなど汎用性が高く冷凍OK)でしたが、長女は食べてくれず。野菜煮込みにこっそりチーズを混ぜ込んだり、白身魚をバター風味煮にしたりして何とか食べさせていました。1歳半頃には落ち着きましたが、食べるより遊びたい派なのは3歳の今でも変わらず……。とはいえ健康で風邪もひかないので、今は「低燃費タイプなのね」と思うようになりました。
離乳食を食べてくれないとつらいですよね。なにかコツのようなものはあるのでしょうか?
実は保育園に入って、給食メニューのサンプルを見て気づいたのが、食べ渋りだからと、どれか1つでも気が向いたものがあればたくさん食べられるように品数を作りすぎていたことと、たくさん盛りすぎていたことです。保育園の先生に訊いたところ、「今日は全部食べられた!」という達成感を得て、食事が楽しいと思えるようにするため、食べ渋りの子には少な目に盛っているとのことでした。真似をして、家でもご飯の量を減らし、おかずも数を絞ってみたところ、お皿がピカピカになるまで終わりにならない、と分かったようでした。残される量が少ないので親も少しストレスが減り、笑顔でごちそうさまが言えるようになってきたので、今はこれでいいんだ、と思うようにしています。外で食べたり、お友だちと一緒に食べたりさせると食べる、という意見もよく耳にしますが、当時の自分にはすべてが億劫でした。屋外で、人前で、「食べようよ」と言い続けることを想像して嫌になっていました。もし悩んでいるママさんがいたら、ちょっと離乳食をお休みして、確実に食べるもの+ミルクで数日過ごして休憩することをお勧めしたいです(お医者さんはこうは言わないかもですが…。)。
離乳食悩まれる方、多いと思いますので、具体的なお話をありがとうございます。またお仕事の話でも少しありましたが、不妊治療についてもお話を伺えますでしょうか?
子どもは2人を希望していました。長女の時も不妊治療をしていましたが、タイミング法をはじめ、半年ほどで長女を授かりました。育児休業給付金のことを考えると、復帰せずに2人目産休に入りたかったのですが、帝王切開で出産し、医師から妊活は1年後からねと言われていたため、断念しました。生理が戻り、卒乳完了まで待ち、1年2か月ほど経ってから妊活を再開したのですが、2回流産しました。流産してしまった後は、医師から2ヶ月もすればまた始めてよいとアドバイスがありましたが、仕事もしていて気持ちの整理もつかなかったので、さらに半年ほど経ってからにしました。そのころは自宅に近い病院に通っていましたが、配慮のない言葉に傷つくことも多かったので、一念発起して専門のクリニックへ変えました。検査を再度受けなおさなければならず時間はかかりましたが、すごく良いクリニックでしたし、次女を授かることができたのでよかったです。クリニックは通勤途中にあること、予約ができて待ち時間が少ないこと、子連れでも行けること、女医さんがいることを条件に選びました。定期的に「赤ちゃんが欲しい」という雑誌でクリニック特集をしていたので、自分の希望にあうところを見つけやすかったです。信頼できる同僚には事情を伝えてクリニックへ行くための早退、遅刻、有給をとらせてもらいました。その分、自分も皆の仕事をフォローするよう心がけていました。
不妊治療について貴重なお話ありがとうございます。良いクリニックにかかれたこと、本当に良かったです!最後にまっつんさまが家事と育児を両立するために必須だと思うアイテムやサービスはありますか?
生協で10~15分でできる料理キットを頼んでいます。また牛乳やオムツなどのかさばるものも買っています。
また、ベビーカーにつけられるバギーボードを送迎するときに使っています。まだ次女がお座りできず、電動自転車での送迎ができないのでベビーカーで行くしかないのですが、長女が歩きたがったり、抱っこしてーと言ったりするときにこれがあると便利です。