公開: 作成:2020年12月16日

小1の壁withコロナ。対応できたことと難しいと感じていることは?

あおなさん

東京都 / 30代 / 営業事務 / 正社員
家族構成:自分・夫・息子(小1)・娘(4歳・年少)

以前インタビューにお答えいただいたあおなさん。息子さんが小学生になり、小1の壁はどうだったのかなど、改めてお話を伺いました。

息子さんが入学されたのは公立小学校でしょうか?小学校まではどれくらいかかりますか?

はい。自宅がある学区の公立小学校です。子どもが歩くとなると、それなりに時間がかかるな……という距離で、やや遠めだと思います。

学童はどうされましたか?スムーズに入れたのでしょうか?

学校に併設されている公設の学童に入っています。子どもが歩いて行ける範囲に民間学童がなく、また公設学童も親がフルタイムで働いていれば、小1で入れないケースはほぼないと判断して、ほかの学童は一切検討しませんでした。
学童の申し込みは、自治体のWebサイトに入所案内が掲載されていて、保活と同じように入所基準点が記載されていたので、早めに一読して持ち点を計算しました。待機になっている方もいるようですが、入所基準で「学年の低い児童が最優先」となっていて、1年生にはかなりのポイントが加点されることから、1年生で待機になるケースはないだろうと考えました。ただ、注意点として「通勤時間を除いて、午後1時~午後6時の間に3時間以上仕事などで育成が必要」という条件になっており、保育園の入園時は、時短勤務の場合でも時短取得前の勤務時間で判断されていたのですが、学童の場合は時短勤務での勤務時間で判断されるという違いがありました。たとえば「通勤時間が長いために、時短勤務で15:30までの勤務にしている」「フレックスを活用して、勤務時間を7:30~15:30にしている」といったケースでは入所できません。私は問題なかったのですが、この条件を見て、職場と調整しているママ友はいました。保活と同様に、自分の持ち点の計算や、入所要件の確認は早期にしておいた方がいいと思いました。あとは年長のときに、息子と一緒に学童の見学に行きました。これは純粋に子ども自身が入学後に自分が放課後を過ごす場のイメージを作れるようにという目的です。

学童の見学は、見学できる日程などのアナウンスがあったのでしょうか?

いえ、自分で市役所に問い合わせて、通うことになる学童とその連絡先を伺い、直接学童に連絡しました。「見学はいつでも可能です」ということだったので、夏休みの平日夕方に見学に行きました。土曜日でも行けそうだったのですが、土曜は学童に来ている児童が少なくて普段の雰囲気と違ってしまいそうで、「本人に、1年生になってからの放課後の居場所のイメージを作ってもらう」という目的が達成できないと思ったので、平日を選んで行きました。

学校への通学や、学童のお迎えはどうされていますか?

通っている小学校は登校班などもなく、各自登下校するスタイルです。8月いっぱいまでは学校・学童どちらも送迎していました。4~5月は新型コロナの休校と分散登校でしたし、私も自宅待機でほぼ家にいたので、学校の門まで一緒に登校し、門まで迎えにいっていました。6月からは、朝は門の5m前まで、10m前まで、その手前の曲がり角まで、信号まで……と1人で歩く距離をのばしては「もう少し一緒にきて」と言われて逆戻り、を繰り返し、7月末ごろに通学路に子どもが増える地点(家と学校の真ん中ぐらい)まで送れば、そこから1人で登校するようになりました。そのまま夏休み~9月いっぱいはその地点まで朝の送りをしていましたが、10月はじめに突然「妹と私の身支度を待っていると学校に着くのが遅くなるから、玄関から1人で行きたい」と言い出し、完全に1人で登校できるようになりました。
帰りは、私が平日定休日&平日に1日在宅勤務なので、1週間のうち2日は学校のみで帰宅、3日は学童に行っています。分散登校が終わり、本格的に授業がはじまった6月からは、学校のみで帰る日の帰宅時間が読めなくなり、迎えにいく途中で学校から1人で歩いてきた息子と会うことが増えました。7月上旬には近所に住むクラスの子と2人で、なにやら楽しそうに笑顔でしゃべりながら帰ってくるようになりました。このころから、学校の門までではなく、送るときと同じ地点まで迎えにいくということで落ち着いていましたが、7月下旬に、私がうっかり昼寝をしていて迎えにいきそびれて、息子が1人で家まで帰ってこられたことをきっかけに、学校のみの日はお迎えにいかなくなりました。
学童のお迎えは2学期のはじめまでしていましたが、9月上旬に「学童の日も1人帰りをしてみたい」と言い出したので、迎えに行くのをやめました。ただ、自宅の鍵は持たせていないので、息子が家に着く前に自分が会社から家に帰らなければなりません。ちょっとでも残業すると息子の帰宅に間に合わないので、毎日必死でした。秋になって、帰宅時間が真っ暗になってしまったので、今は再びお迎えに行っています。

送り迎えは保育園と2ヶ所ですよね。大変ではないでしょうか?

はい。保育園と学校と家が全部遠いので、とても大変です。朝は下の子を自転車に乗せて息子の学校まで一緒に行き、そこから保育園まで15分ほど自転車をこいで送っていました。10月から1人で学校にいってくれるようになったので、送りが1ヶ所になって本当に本当に楽になりました。
お迎えは9月半ばまで夫が保育園、私が学童で分担していました。夫は、緊急事態宣言解除とともに完全に元通り出勤する勤務体系に戻ってしまったのですが、コロナの影響で夫の業務が大幅に減少し、毎日のように定時であがれていたので、保育園のお迎えをお願いして、分担していました。夫が保育園のお迎えにいけない日が何回かありましたが、そのときは私がまず自転車で保育園にいき、下の子を連れて学童にいき、学童からは上の子を歩かせ、下の子を乗せた自転車を引いて帰りました。
ただ、世の中が通常通りに動くようになったことにともなって、夫も忙しくなり、「残業しないと仕事が回らない」と相当追い詰められた様子で言われるようになりました。私も学童と保育園の両方に行くことも徐々に慣れてきていたので、今なら代われるかなと思い、10月からは私が保育園も学童もお迎えにいっています。

お迎えが2ヶ所になったことで、勤務時間を変えたりはされましたか?

勤務時間は特に変えず、9時~17時のフルタイム勤務を継続しています。家に着くのが遅くなるので、帰ってから家事と学習のフォローをするのは時間がタイトで大変ですが、体力でカバーしています……。つらいです……(笑)。うちの会社は、末子が小3の年度末まで時短勤務を取得できるので、時短をとることも1度は考えましたが、それにともなう昇格の遅れ・純粋な収入ダウンがどうしても受け入れられず、体力でカバーすれば物理的には間に合うので、気合でがんばることにしました。

入学前の準備はいかがでしたか?

入学までに用意するものについては、2月上旬におこなわれた入学前保護者会で配られたプリントに記載されていたとおりに準備しましたが、このプリントがとにかく読みづらい!結局なにをいつまでにどこで買えばよいのか、読み取るのが大変だったので、自分でExcelの表を作り、チェックリスト形式にして準備しました。用意するものは一般的な学用品が多く、特に面倒なものはありませんでした。ただ、手提げ袋・ランチョンマット・体育着袋など袋物も多く、我が家は洋裁のプロかつ暇人なばぁばに丸投げしましたが、市販品を探すとしたら大変だっただろうなと思います。あとはなんでも複数・多めに用意するように気を遣いました。体操着は2着ずつ買い、文具は大量に買い置きしました。入学式の日に配られたお道具箱は、記名して学校に持たせる前に、入っていたものすべて写真に撮って、スペアを買っておきました。

緊急事態宣言のなかでの入学となったかと思いますが、入学式はいかがでしたか?

入学式は「保護者の出席は1名まで」という制限があり、時間とプログラムを短縮する形でした。本当は入学式では着物を着ようと思っていたのですが、簡略化された式で着物もな……と思い、適当なジャケットとパンツで出席しました。非常にシンプルな式でしたが、必要十分でとてもよかったです。入学式のあと、例年は保護者も各教室に移動するようなのですが、今年は教室に入れたのは子どものみで、保護者は入れませんでした。入学式から7月ごろまで教室に入ったことも、見たこともない、という状態が続き、大変不安でした。

教室の様子が分からないままだと不安ですよね。休校中の学校の対応はどうでしたか?

4月は入学式のみで、学校は完全に休みになりました。子どもの過ごし方を考えていたら、4月中旬ごろ、学校のWebサイトに「1年生に、休校中にやっておいてほしいこと」の一覧が掲載されました。そのときは名札のつけ外しや、体育着に着替える練習など生活面を中心とした簡単な内容でした。その数日後に具体的な休校中の課題が掲載されました。「国語の教科書○ページまで音読、このページまで書写、算数は教科書○ページまで書き込み」といった形で、特に何日になにをするかといった時間割のような指示はなかったため、私が適当に計画表を作成して、子どもと一緒に取り組みました。さらに、4月下旬には学校から封書で課題が届きました。ひらがなと数字の練習で、学校が再開されるゴールデンウィーク明けまでに終わらせてきてください、という指示でした。このときは標準的な時間割も同封されていたのですが、完全に無視しました(笑)。
子どもと一緒に学習を進めていたものの、学校の様子がわからず、学習の進め方もこれでよいのか不安が募っていた4月下旬ごろに、学校のWebサイトの校長先生のページに「保護者の方が、1人で悩まないようにしたいです。心配なことがありましたら、いつでも学校にご連絡ください」と書かれていたのを見て、とてもほっとしました。実際には相談も連絡もしませんでしたが、「いざとなったら校長先生が私の話を聞いてくれる!」と思ったら、肩の荷が下りた思いでした。
また、学校のWebサイトが頻繁に更新されていることにも救われました。特に休校中は毎日、校長先生が学校の様子や子どもたち・保護者へのメッセージを発信していました。今も継続されていて、読むだけで学校の様子がなんとなくわかります。子どもと一緒に見れば会話のきっかけにもなりますし、こういったコミュニケーションを大事にしてくれている学校でよかったと思いました。

学校のWebサイトが更新されているのは、ご自身で確認しにいったのでしょうか?

学校から保護者への連絡としてメーリングリスト(フェアキャスト)が活用されていて、そのフェアキャストで学校のWebサイトが更新されていることや、休校中の課題をWebサイトに載せたので確認してほしい、といった情報が流れてきました。フェアキャストは2月におこなわれた入学前保護者会でアナウンスがあり、今後の連絡で使用するので必ず登録してほしいと言われました。

休校中は学童も極力自粛するように、という形だったのでしょうか?

学童は比較的ゆるく、「できるだけ自宅での育成に協力してほしいが、必要があれば(職種・業種問わず、在宅勤務であっても)通ってよい」というスタンスでした。我が家は、私も夫もほぼ在宅だったこと、新型コロナ感染が心配だったこと、休校中の課題をフォローしたいことなどの理由で完全に休ませていましたが、両親ともに在宅勤務でも学童に行かせているご家庭もありました。

コロナ禍で困ったことはありましたか?

やはり休校に加えて、学校再開後も1学期の間は学校公開(授業参観)もなく、PTA活動もなく、学校や担任の先生・お友だちの様子が一切わからなかったのは困りました。もともと、平日に定休日がある仕事をしているので、それを活かしてPTA活動や授業お手伝いのボランティアなどに積極的に手を挙げて学校に出入りし、先生やほかの保護者と密にコミュニケーションすることで、学校や子どもの様子をつかみながら見守ろうと考えていたんです。しかし、コロナ禍でこの思惑が外れてしまい、学校と双方向コミュニケーションがとれず、息子が学校でちゃんと生活できているのか、お友だちとうまくやれているのかなど、情報がなく、先の見通しも立たなくて不安でした。
また、保育園も必要最低限の受け入れとなったため、下の子が毎日家にいるなか、息子の学習を見るのは大変でした。4月いっぱいは「下の子の塗り絵やパズルを見ながら、上の子に勉強を教える」という無理ゲーをおこなう日々でした……。

本当にいろいろ大変な時期でしたよね……。逆によかったことはありますか?

今まで、在宅勤務やリモートワークは一切禁止としていた当社でしたが、コロナ対策のために在宅勤務・リモートワークの制度を作り、自宅用PC支給などのハード面も急ピッチで整備されました。コロナが終わっても、在宅勤務・リモートワークの制度は残りそうです。個人差はあると思いますが、小学生になると子どもが在宅していても比較的仕事ができます。在宅勤務ができるようになったことで、次に来る小4の壁がだいぶ低くなったと感じます。
あとは、休校中、親子でNHK for Schoolの動画を見たり、プログラミングに取り組んだり、難易度の高い算数の問題集に取り組んだりと、学年や教科の枠を超えて興味ある分野を息子のペースで深めることができました。「好きなものをとことんやりたい!」という性格の息子には、自分のペースで学びを深められたこの期間はある意味よかったかもしれないと今でも思っています。私自身、「小学生に学習を教える」ことについて、ほぼ毎日自宅待機という仕事に時間を奪われない状況でとことん向き合えて、とても勉強になりました。

先ほど少しPTAの話が出ましたが、今年は活動していないのでしょうか?

そうですね、かなり活動を縮小しているようで、あまり実態がわかりません。子どもが在校中に1回はなにかの委員をする決まりのようです。先日、来年度の委員選出のための説明会に参加しましたが、役員の方々はワーママ率が高く、「働いていてもできます」と話していました。説明会では、各委員の仕事内容と一緒に、拘束時間・仕事の頻度・時間帯・曜日を詳しく説明してもらえて「この委員なら仕事と両立できそうだな」というものを各自選べる仕組みのようでした。
また、PTAとは別に、授業の手伝いや本の読み聞かせ、学校行事の手伝いは、希望する保護者がボランティア登録する仕組みがあります。私は学校や子どもの様子を知りたいし、先生やほかの保護者、子どものお友だちともコミュニケーションしたいという希望があるので、このボランティアに登録しました。「学校に・授業に参加したい」という想いで、有休をとってまで参加している方もいました。こういった活動が好きな人もいるので、やりたい人がやり、参加が難しい人はやらずに済むよい仕組みだと思います。

夏休みはどうでしたか?

今年はコロナの影響で通常より短く、7月下旬~8月中旬が夏休みでした。私が、平日の定休日以外に平日1日コロナ対策で自宅待機を命じられていたことに加え、私と夫の会社の夏休みで平日5日間+前後の土日2日ずつの計9日間の休みがあり、さらに私の会社の制度で年1回、連休を取得できる機会を夏休みの終盤にもってきて、集中的に在宅を増やした結果、息子は夏休みの間ほとんど自宅にいて、学童に行ったのは合計9日間でした。
特に連休を夏休み終盤に取得したのは大正解でした。お弁当づくりや夏休みの宿題のフォロー、夏の暑さで疲れ果てている8月の最後に会社に行かなくていいのは、最高でした!
学童にいった9日間も、お友だちと遊んだり学習をしたりと、楽しく過ごしていました。学童にいく日数を減らしたのがよかったのか、学童自体が好きなのか、なにがよかったかはわかりませんが、結果として「学童にいきたくない」と言われたことはありませんでした。
夏休みの宿題では、ドリル系がまったくでなかったので、学童での学習タイムに取り組むためにドリルを数冊購入しました。基本的に勉強自体が好きな子なので、積極的にこなしていましたが、私が毎日必死すぎて、丸付けや取り組んだところのフォローまで手が回らなかったのが悔やまれます。

夏休みの宿題は、ドリルはなかったということですが、ほかにはどういったものがありましたか?

自由研究、読書5冊(感想文は不要)、絵日記1枚、計算音読カード、朝顔の観察カード1枚の5つでした。計算音読カードは、足し算と引き算が10問・6セット載っていて、スラスラ言えたら親がサインし、すべてスラスラ言えたら終了、というものでした。それ以外に、1学期の復習・計算やひらがなの練習・音読・お手伝い・運動など、子どものためによいと家庭で考える活動は積極的にやらせてください(提出・報告などはなし)、ということでした。
ドリルを選ぶ手間はありましたが、自分の子にあったものを自由に選択できた方がよい学びになると思いましたし、本人も意欲的に学べると思ったので、この方針はよかったと感じています。
ただ、実は夏休み明けに登校を渋るようになってしまって、少し大変でした。

夏休み明けは、子どもも大変ですよね。そのときのお話も詳しく伺えますか?

1学期は毎日学校に行って、新しいことを教わって帰ってくるのが楽しくて仕方ない様子で、学童から帰る道で「今日はこんなことを習った」とこと細かに私に教えてくれるほどだったので、2学期に学習が進めば、もっと学校生活を楽しんでくれるに違いないと期待していました。実際、夏休み最終日には「明日から学校だ!どんな漢字を習うかな、自由研究もみんなに見せたいな!」と楽しみにしているようでした。
ところが、初日を終えて、2学期2日目の朝に「学校に行きたくない。お休みしたい」と言って、大泣きしたんです。その日はたまたま私が休みだったので、なんとか教室まで連れていき、1時間目の途中から半ば無理やり学校に置いてきました。行きたくない理由を聞くと「給食がいやだし、給食当番がいやだ。給食当番の白衣にボタンがたくさんついているのがいやだし、給食当番のやり方がよく分からないのがいやだ」と言っていました。この日の夕方には担任の先生から電話があったので、給食当番の白衣のボタンがどうしてもいやで、それだけが不安で学校に行きたくなくなってしまったようだと話しました。担任の先生は寄り添うよりも叱咤激励するタイプなので対応が心配でしたが、ボタンが少ないタイプの白衣を探してきてくれました。2学期3日目も息子は給食当番を拒否しましたが、4日目の金曜には先生が探してくれたボタンが少ない白衣を着て、給食当番をやり遂げることができました。
不安なのは給食と給食当番のみで、授業は楽しいようで、行きは毎日渋っていたものの、学童からの帰り道では、1学期同様に学校を楽しんでいる様子でした。その翌週も「力が出ない、疲れる、お休みしたい」と言っていましたが、行ってしまえば楽しいのだから、なんとか楽しく行ってもらえるようにと、学校へ送る道でしりとりやマジカルバナナなどのゲームをするようにしました。それが楽しかったようで、そのうち学校を休みたいと言わなくなり、「今日は学校までなんのゲームをしようか?」と言うようになりました。
その翌週くらいに保護者会があり、クラスの3分の1くらいの子が毎朝学校に行きたくないと泣いている、と聞いて、うちだけじゃないとほっとしました。それを息子に話したら「みんな泣いてるんだね!」と安心したように笑顔を見せていました。その後は「学校に行きたくない」ということはなく、10月はじめにはついに「学校まで送らなくていい」とまで言うようになりました。

実際に入学して「小1の壁」はいかがでしたか?

実は、入学する前になんとなく「これが大変なんじゃないか」と思っていたことは、そうでもなかったものも多かったです。
たとえば、学校は専業主婦のお母さんを前提としていて、PTAや学校行事で平日休みが必要なのでは……と心配していたのですが、コロナの影響で行事が縮小されていることもあるものの、それとは別にかなり配慮されています。学校公開も金曜・土曜で選べたり、保護者会の予定もかなり前からアナウンスがあったり、個人面談もかなり前から希望を聞いてくれたりと、学校からは「家に時間の都合をすぐにつけられる大人が、常にいるのが当然」という態度はあまり感じません。PTA活動についても、「旗振りは、下の子を連れていかざるを得ない人は免除、そのあと出勤する人は早い時刻に終わらせてよい」など柔軟な対応があって、活動しやすいです。共働き率が高い地域の学校だからかもしれません。登校についても、「8:05~8:15の間に登校」と案内に書いてあったので、親が先に出勤することになるかも……と身構えましたが、結局どの家庭も余裕をもった時刻に家を出す傾向があるようで、7:50分ごろには昇降口の前あたりにみんなきていることが判明。思ったより家を早く出られて、困りませんでした。
あとよく聞く、学童のお弁当づくりと、学校からのプリント乱れ打ちは、確かに大変ではあるのですが、私さえがんばればいいことは大変なうちに入らないと感じました。便利なサービスもあるし、手抜きもできるし、夫と作業分担もできるし、マイペースに進めることもできます。特に学童のお弁当は、息子が「好きなおかずが詰まったいつものお弁当」を好んだので、3パターン考えて、それをひたすらローテーションしていました。イチイチ献立を考えなくなるとラクです。

もともと考えていた「小1の壁」は意外となんとかなった、ということですが、逆に実際に入学してから感じた「壁」はありましたか?

「子ども自身が乗り越えるしかない」「子どもに頑張ってもらうためにフォローに徹するしかない」「子ども自身が乗り越えるまで、親はただ信じて待つしかない」種類のことが格段に増える!ということだと思います。それに加えて、「親が対応するしかないことが増える」「子どもの様子がわかりづらくなる」こともあります。
たとえば、宿題のフォローひとつにしても、「学童でやってくるように言う」は基本としても、「今日は疲れてできなかった」「宿題が難しくてわからなかったから、ママと一緒にやりたかった」という日は出てきます。こうなってしまったら、いくら帰宅後の過ごし方を計画していても、家でしっかり時間をとって対応するしかありません。また、自分でできるようになるために、そもそもその単元をしっかり本人が理解する必要がありますが、学校では丁寧に個別指導してくれるわけではないので、親である私が時間を作って丁寧に教えて、自分でできるようにフォローするしかない……と、こんな感じです。宿題だけではなくて、こんなことがたくさんたくさんあります……。
ただ、入学して半年経って、息子は自分から「学校までの送迎はいらない」と言い出しましたし、友だちの名前も会話によく出てくるようになりました。翌日の支度も身につき、苦手だった給食もたくさん食べられるようになるなど、子ども自身が小1の壁を乗り越えたなと感じます。子どもが乗り越えてくれるからこそ、親も乗り越えられるんだなと思います。

確かに親は見守るしかない、ということは増えていきますよね。保育園と特に違う・変わったということがあれば教えてください。

保育園はやはり送り迎えがあり、保護者と先生が毎日顔をあわせて会話する機会があるので、とても距離が近いです。子育ての悩みごとも連絡ノートに書けばすぐ返事をいただけて、先生と直接子どもの様子を話ながら、方針を決めることができました。保育園の先生は、子どもの先生であり、子どもの理解者であると同時に、我が家の育児の総合的なコンサルタントやコーチのような存在だと感じていました。
ですが、小学校の先生は距離感がまったく異なります。子どもに勉強や社会で生きていくために必要なことを教える、まさに「先生」であり、私自身の先生や相談相手ではないのだなと思いました。実はこのことを理解するのにだいぶ時間がかかったのですが、小学校の先生は子どもを評価しながら育てる上司のような存在というイメージだなと、私は感じています。
そして、子どもの様子や、お友だちとの関わり方などを代わりに話せる相手が学童の先生です。子どもの学校での様子がわからず、不安のピークだった6月ごろに、お迎えにいったときに学童の先生が「〇〇くんといつも楽しそうにこんな遊びをしていますよ」と教えてくださり、やっと子どもの学校での様子を知ることができてほっとしたのを覚えています。
ただ、学童は保護者が送り迎えをしていない家庭がとても多いですし、保護者と学童の先生のコミュニケーションも、保育園時代ほど濃くはないと思います。

最後に、今、気になっていることや、これから心配なことなどがあれば教えてください。

今後心配なのは、学童を卒業したあとの放課後の過ごし方です。うちの自治体では学童保育は3年生までなので、4年生は入れません。また、私が平日休みなこともあり、優先順位が落ちてしまうので、3年生でも入れるかどうかは5分5分といったところです。3年生では入れないものとして、対策しないといけないかなと思っており、たとえば、自分で鍵を開けて家に入る練習や、固定電話を契約して、帰宅後に私の携帯に電話を入れる練習などを考えています。校庭開放や図書室開放もあるので、学童に入れなかったら、それらにお世話になりながらやっていくことや、時短勤務を取得して16時までの勤務とし、少しでも息子が1人で家にいる時間を短くすることを検討しようと思っています。それでも、自分で鍵を開けて、家に入って、安全に過ごせるのか、さらに有意義に過ごせるかは課題ですし、今後の勉強や課外活動をどう導いていくかなど答えの出ない問いが多いです。
勤務時間は検討していくとしても、どちらかというと、親である私自身が働いているかどうかとは少し離れた部分での大変さが際立ちます。それが小学生を育てるということなんだなと最近思います。
 

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